組み木の雛人形について

雛人形は枕草子や源氏物語にも登場する「ひいなあそび」として、
平安朝の頃には本来子供の遊び道具でしたが、
どんどん造りが精巧になってゆくにつれ、高価な飾り物となり、
小さなお子さんの手から遠ざけられるようになってしまいました。
組み木のおひなさまの魅力は、単なるインテリアではなく、
お子さんと一緒に飾ったり仕舞ったりしながら
「木のおもちゃ」としても楽しめるところにあります。
おひなさまを子どもの手に戻すことによって、次代に伝えてゆきたいものです。

デザイナーについて

小黒 三郎(おぐろ さぶろう)

 

1936年 東京に生まれる。

1960年 多摩美術大学絵画(油絵)科卒業。
1969年 神奈川県の盲学校、養護学校に勤め、教具づくりを始める。

1980年 スイスのネフ社とデザイン契約。組み木デザイナーとして各地で個展を開く。

1983年 木のおもちゃメーカー「遊プラン」設立。

1995年 熊本県阿蘇郡小国町に、小黒三郎組み木館「ZOOTOPIA」オープン。

1999年 「組み木創作の会」を有志と共に起し、「組み木フェスティバル」を通して組み木の普及に努める。

2002年 沖縄の県立工芸指導所の講師として、組み木作りを初めて沖縄へ持ち込む。

2008年 韓国青太山にて「WCF主催の第1回木工指導者講習会」で組み木作りを初めて韓国に伝える。

2010年 韓国華城にて「第4回木工指導者講習会」へ講師として参加。

2011年 千曲川ハイウェイミュージアム(小布施町)にて4ヶ月に渡り「小黒三郎・組み木の世界展」(組み木作り40年の歩み)開催。
ソウルにて「Korea Wood industry Fair」に参加。

2012年 長野県中野市に「小黒三郎組み木館 ズートピア信州」オープン。

 

全国各地で個展活動、組み木の実技指導、ワークショップ、学校での特別授業を行う。

 

現在
日本クラフトデザイン協会 会員
組み木創作の会 会長